PAST CASES過去事例

農村地域の人々の食生活事改善と健康への意識の向上と継続的な地域食生活改善活動の定着をめざして、トリブヴァン大学の栄養学科学生がキッチンカーを用いた地域巡回栄養指導活動を実施すると共に、その実習が学習過程に定着することで、認定栄養指導専門家を育成する。同時に地域の保健機関、学校、食生活改善推進員との連携により食生活改善プログラムとして構築し、それをパイロットケースにして栄養士の必要性を明らかにし、ネパール政府に対してその国民健康維持のための栄養士の効果を示すことにつなげ、次のステップにつなげる活動を行う。

10か所の小学校と各小学校エリアに存在する母親支援グループが協働して、葉に豊富な栄養を含むモリンガと野菜を栽培し、そこで収穫できるモリンガ葉と野菜を学校給食に入れることで、持続可能な児童たちの栄養改善に取り組んでいます。また母親支援グループから地域の女性や母親に食と栄養そしてモリンガについての知識が普及し、各家庭でもモリンガ葉を使った料理が提供されるしくみ作りも目標にしています。また本事業では現在、地域住民に加え隣国からの専門家が指導して活動を進めていますが、終了時には地域住民だけで持続可能なモリンガを活用した栄養改善のしくみを作れることを目指しています。

行動変容を促進する手法であるゲーミフィケーションを活用して、マニラ市バセコ地区の保護者と幼児の食行動の改善を行っています。具体的には、以下の3つの介入を行っています。
①動機付け:給食活動の運営、食行動を改善するメリットを伝える。
②実行支援:食行動を改善する認知的負荷を下げるために、何をどれだけ食べたらいいかが視覚的・感覚的に分かる「食事バランスガイド」や「食器」の提供。
③環境サポート:地域住民の間でフェイスブックグループを作成し、日々の食行動に対して、即時フィードバックをもらえたり、協力したりできる場の提供。

貧困層に対して、バランスの取れた食事を取るように指導することは簡単です。しかし、ごく限られた予算で日々を生き抜く彼らには、食を選択することはできません。食の改善策を提案するためには、まずは現状を知ることが重要です。現在、貧困層300世帯に対する徹底した食事モニタリングと聞き取り調査を実施し、その結果を日比の管理栄養士と協働して分析したうえで、貧困層が自らの力で持続可能な食改善の方法を探っています。地域の保健師や栄養ボランティアと連携して事業を進めることで、事業終了後も自治体が中心となり、当事業で見出した栄養改善策の普及を継続して行ける体制を作っています。

マラウイは、主要熱源の9割近くを薪の燃焼に依存していることもあり、5歳未満児の47.1%が低体重での慢性的な栄養失調に陥っている。そこで、乳幼児や妊産婦が栄養価の高い食材を安定して摂れるための仕組みづくりに取り組んでいる。
具体的には、食材の加熱にも使うことができるアルミ製の装置ソーラーボイラーをコミュニティに設置し、六大栄養素を含むバランスの整った食事や離乳食のレシピや教材を開発している。また、妊産婦検診や乳幼児検診で継続的な栄養指導が行われるよう、医療スタッフに対する研修も継続的に実施している。

ガーナ北部のアッパーウエスト地域において、食料事情を向上するため、動物性タンパク源として、地元産で気候風土に適応している大型食用齧歯類のグラスカッターの飼育を普及します。グラスカッターの飼育繁殖、肉の加工と保存によって、タンパク質補給体制を確保し、農家を対象に食物の栄養成分に関する説明などの啓発活動をします。農家の栄養知識や食品目をモニターすることで、栄養状態の改善をはかります。とりわけ栄養不足の影響を受けやすい子供や妊娠中の若い女性が生命維持に必要なタンパク源を確保するとともに、野生動物肉に代わるタンパク源が得られることで、住民の生態系保全意識が向上することを目指します。

慢性的貧困下にあるスーダンでは社会経済的に不安定な状況が続き、食糧の確保や健康な生活を営む生活教育の不足が課題となり、特に子どもの発達に遅れがみられます。当事業は、自立的・継続的に食糧を確保し子どもの心身の健康が向上することを目指し、学校菜園を通じて子ども達の食に関するライフスキルを向上します。①小学校6校において持続的に野菜や果物を栽培できるよう学校菜園を運営し、教師や生徒により菜園管理を組織化しトレーニングを行う。②食育ワークブックの作成と教師へのトレーニングを通じて、小学校における食に関するライフスキル教育を導入、促進します。

貧困から朝食を用意できず山道を空腹で登校する子どもたち。あまりの空腹で出席率が悪く、授業に出ても集中できないため学力が伸び悩んでいます。そのようなライパンダック村の村人と子どもたちが当プロジェクトにより、次のことを目指します。①ご飯を食べて元気に登校できる。②欠席が減り集中して授業をうけることにより学力が向上する。③村の家庭において野菜の収穫から現金を得られるようになる。これらの目標を達成するため、村人と子どもたちが野菜の作り方や調理方法を学んで、日々の食生活を改善していきます。

YouMeスクールに通っている250名の生徒たちに、地域全体では初めて学校給食を提供し、彼らの栄養改善を行っています。 看護師と教師たちが、毎年2回100世帯以上へ家庭訪問し、保護者の栄養に対しての意識を高める活動も実施しています。 栄養に関する絵本も作り、授業を行う予定です。 また、生徒たちの栄養教育活動として、栄養をテーマにしたクイズや作文、スピーチコンテストを行っています。 実践的に栄養を学ぶため、学校周辺で農園も作り、子どもたちが様々な作物を自分たちで植え、育てています。 学校から遠く離れた所に住んでいる子どもたちのために、学校の近くに学生寮も建設しました。 本プロジェクト終了後も、学校給食を継続できるように頑張ります。
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