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長坂真護さんのアトリエを訪問しました
7月26日(金) シニアアドバイザーの宇治が長坂真護さんのアトリエを訪問しました。長坂真護さんはアート、環境、経済のトライアングルから「サステナブルキャピタリズム」を提唱しているアーティストです。
ガーナの首都アクラにあるアグボフブロシーは3万人が住むスラムで、世界中の電子ゴミが集まります。プラスティックカバーを焼いて銅線を取り出す作業によって生じる有毒煙で環境は著しく汚染されています。3月に訪問した時に世界各地でのスラムを回っている私も、これより劣悪な環境はないと感じました。一方でここは「希望のスラム」だとも感じました。それはここが人々の最終到達点とは限らない(帰る場所がある)こと、人の拡大再生産(家族連れがいてこどもたちがたくさんいる)こと、周囲より高収入を得られていて仕送りをしているなど人々が矜持をもてていることからです。(この逆が「絶望のスラム」)
長坂さんはここの電子ゴミを使った絵画やアートを作成し、その利益をアグボフブロシーに還元しています。学校を作り、絵を教えスラムの子供たちが描く絵を先進国で販売して売上の1割を本人に還元しています。我々のココプラス🄬の社会貢献とはまったく異なる方法ですが、寄付ではなく現地の自立を導く活動という面では同じです。同じガーナで活動している日本のアーティストに大いに刺激を受けました。