VINEP Nutrition System Establishment Project

VINEP:ベトナム栄養制度創設プロジェクト

ベトナム栄養制度創設プロジェクト(VINEP:Vietnam Nutrition-system Establish Project)は、同国における栄養課題の高まり・複雑化に対処できる正しい栄養知識を持ち、伝える人を養成するために2011年、ベトナム国立栄養研究所(NIN)と味の素株式会社が合意してスタートしました。
その第一の成果として2012年、教育訓練省は4年制の栄養学課程設置を承認。翌年、ハノイ医科大学の栄養コースが開講しました。
そして2017年には同国初の「栄養士」が43名誕生しました。

VINEP:ベトナム栄養制度創設プロジェクト

ベトナム初の4年制コースを卒業した栄養士と先生方(ハノイ医科大)

VINEPの第二ステップは栄養士が活躍できるようにルール、法制度を整備することです。長年の当局への働きかけや現地での毎年のワークショップ開催などが奏功し、2015年には「栄養士」が公務員の職業として法的に認定(ジョブコード)されました。これは栄養士の存在が社会的に認知されたことを意味し、昨年誕生した栄養士の多くが病院・行政機関などで職を得、また今後栄養士になりたいという若者からの問い合わせも続々とNINに来るようになりました。
しかし、それだけでは十分とは言えません。栄養士たちが職場で真に活躍し評価されるには、より具体的で統一的な栄養施策実施基準(Nutrition Standard)の制定、つまりルール作りが必要です。
2017年、公益財団法人味の素ファンデーションは味の素社から本プロジェクトのメイン担当として移管を受けたのを機に、NINと新契約VINEP-Ⅲを締結、ルール作りに向けて連携することを合意しました。
VINEPワークショップにおけるキム・ティエン保健大臣の熱のこもったスピーチ(2017年)

VINEPワークショップにおけるキム・ティエン保健大臣の熱のこもったスピーチ(2017年)

ハノイワークショップにおけるVINEP-Ⅲ調印式(前列左より。木村毅味の素社常務、岩本保味の素ファンデーション理事長、トゥイエンNIN所長、金子ベトナム味の素社社長)(2017年)

ハノイワークショップにおけるVINEP-Ⅲ調印式(前列左より。木村毅味の素社常務、岩本保味の素ファンデーション理事長、トゥイエンNIN所長、金子ベトナム味の素社社長)(2017年)

これと並行して、NINはベトナムにおける栄養教育の拠点となる大学を現在の2校から2030年までに10校超にしてゆく計画を持っています。その為には栄養士のみならず栄養の教員養成も必要となります。それを支える為の「栄養教育センター」作りをTAFは支援し、全国の栄養を学びたい方に向けての研修教育制度を更に充実させてゆく予定です。
ベトナム国立栄養研究所(NIN)内の食・栄養研修センターとVINEPプレート

ベトナム国立栄養研究所(NIN)内の食・栄養研修センターとVINEPプレート

これまでもVINEPは日本栄養士会、神奈川県立保健福祉大学、十文字学園女子大学、京都女子大学、金沢学院大学、京大病院、味の素社など、日本の優れた栄養の教育・実務機関の協力を得て、また、国際協力機構(JICA)や厚生労働省(医療技術等国際展開推進事業)の委託事業にも選ばれながら進めてきました。今後は、上記目標の達成のため、これまで以上に日本の栄養界の方々の経験や技術・知恵をお借りし、ベトナム国民の健康と日越友好、更に日本の国際化にも貢献してゆきたいと考えています。
ハノイ医科大本館前で喜びを表す第一期ハノイ医大栄養学コース卒業生

ハノイ医科大本館前で喜びを表す第一期ハノイ医大栄養学コース卒業生

現在ハノイ医大4年生・今夏卒業予定のフオンさんと友人

現在ハノイ医大4年生・今夏卒業予定のフオンさんと友人

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